Warmth of a tree, a log house.

木の温もり


 ログハウスの中にいると何だか心が安まる。
 強さの中に優しさを感じ、守られている気がする。



天然木の無限の力


 ログハウスの空気質は健康な住まいを実現します。
天然木には、空気を多く含む細胞(セルロース)が暖かさを溜め込んだり、寒さを遮るなどの働きをしてくれます。また、余分な湿度は吸い込み、低い時は放出する湿度を調整する機能も備わっています。気温と湿度の変化のバランスをとり、暑い気候では心地よい涼しさを寒冷な気候では安心できる暖かさを提供します。
 さらに、無垢のログ構造は耐火性や耐震性も備えています。北欧の家が何百年も存在するのことからもわかります。木は、切られた直後から乾し結晶化するたに、木そのものの強度が増していくのです。
 しかも、ログの家は、ログ材をしっかり組み合わせて作るため、縦揺れにも横揺れにも耐えられる抜群の耐震性を持っています。

自然と共存する


 再生産が可能な自然資源から作られるログハウスは数多い建築種類の中で最も環境に優しいです。
 ログの家にはたくさんの天然木を使います。しかし、樹齢を経た木を使い、その後若い受寄を植えることで、森林を保つことができます。しかも一般住宅の寿命が約30年と言われるのに対し、ログの家は100〜200年と保つため伐採から資源が再生されるまでの時間を保つことができます。
 しかも、木の成長には太陽と水と大地の成分だけで済みます。建築段階から鉄やプラスティクなどの利用が少ないため、再利用も可能で、焼却されたとしても新建材のように有毒ガスを発生することもありません。木は無毒で再生可能な自然素材です。


Log house of the northern provinces.

北国のログハウス


 雄大な自然の中で暮らす。北海道で暮らす。
 厳しい寒さの中で育った天然木は、
 ログには欠かせない素材。



北欧とログ


 野呂設計では、北欧フィンランドからログを直接契約して輸入しています。寒さの厳しい地で育つフィンランドパインは、生長が遅く樹齢70-80年の木でも直径35-40cm程にしかなりません。そのため、年輪幅が狭く、密になり、美しい木目を生み出します。木目が緻密なフィンランドパインは、北海道の家づくりに必要な気密性や断熱性に優れた理想の建築資材と言えます。
 また、ログ建築は、何千年にも遡る北ヨーロッパの建築法です。フィンランドの残存する最古のログハウスは築数百年とも言われています。それは、木の耐久性と美しく年を重ねる性質を物語っています。北欧同様、北海道の厳しいの寒さと積雪にも耐え、長く暮らしていけることにつながります。


風土に合った建築技術


 ログハウスといえば、丸太小屋を想像される方多いと思いますが、現在のフィンランドでは、機械の加工技術が進化し四角く形成されたログで組んでいます。北欧の厳しい環境でも快適に過ごせるように少しでも気密・断熱性能を高める工夫が古くから受け継がれ進化してきたものです。
そのような、風土に合った建築技術の進化は、積雪寒冷の厳しい北海道でも生かされるべく技術です。